[随時更新] AWS re:Invent 2021 Adam Selipsky Keynote で発表された新サービス・アップデートまとめ #reinvent
こんにちは、菊池です。
2年ぶりの現地開催となりましたAWS re:Invent 2021、先ほどAWSのCEO、Adam Selipskyのキーノートが行われました。今回のキーノートで発表されたサービス、アップデート情報をまとめていきます。
Compute
EC2 C7g Instance
AWSが独自に開発したArmベースのプロセッサに、新しい世代である AWS Graviton3 が発表されました。このGraviton3を搭載するEC2インスタンスとして、C7gが登場しています。
C7gは現在プレビューで、申請後に利用可能になっています。
EC2 Trn1 Instance
機械学習のトレーニングに最適化されたAWS Traniumチップを搭載したEC2 Trn1インスタンスが発表されました。こちらも現時点ではプレビュー申請後に利用可能になります。
[速報] 機械学習のトレーニングに最適化されたAWS Traniumチップを搭載したEC2 Trn1インスタンスが発表されました! #reinvent
AWS Mainframe Modernization
メインフレームの移行とモダナイゼーションのための独自のプラットフォームで、オンプレミスのメインフレームをAWSに移行することができます。
メインフレームがホストしているアプリケーションを、Javaに自動的にリファクタリングしてEC2で動作させるか、EC2で動作させるメインフレームマネージドランタイム(エミュレーターのようなもの)を利用して動作させることができるようです。
メインフレームを本気でAWSにマイグレーションする「AWS Mainframe Modernization」が発表されました! #reinvent
AWS Private 5G
プライベートのローカル5G環境を数日でセットアップ可能なマネージドサービスです。こちらも利用にあたってはプレビュー申請が必要ですが、現時点では米国内のみリクエストが可能です。
Analytics・機械学習
Row and cell-level security for Lake formation
AWS Lake Formationが行レベルとカラムレベルセキュリティのサポートがGAとなりました。
【速報】AWS Lake Formationが行レベルとカラムレベルセキュリティのサポートがGAになりました! #reinvent
Transaction for governed tables in Lake Formaton
AWS Lake Formationがトランザクションをサポートする新しいテーブルタイプ『Governed Tables』がGAされました。
【速報】AWS Lake Formationがトランザクションをサポートする『Governed Tables』がGAになりました! #reinvent
Serverless and on-demand analytics
データ分析向けの4サービス、Amazon Redshift、Amazon EMR、Amazon MSK、Amazon Kinesis Data Streamsについて、Serverlessあるいはオンデマンドによる利用が可能になるアップデートです。
Amazon SageMaker Canvas
完全ノーコードで、準備されているデータセットをドサッと入れてクリックしていくだけで機械学習のモデルや予測精度、モデルの作成に関わっている情報などを表示してくれるサービスです。
機械学習はもはやエンジニアのものですらない。ノーコードで機械学習モデルが作れる「Sagemaker Canvas」が発表! #reinvent
Goldman Sachs Financial Cloud for data
ゴールドマンサックスが長年積み重ねてきたナレッジとデータへのアクセスを公開し、ビジネス上の意思決定を素早く、効率のよく行っていくためのサポートするサービスのようです。
IoT
AWS IoT TwinMaker
AWS IoT FleetWise
Connected Vehicleに特化したIoTサービスで、車両データの収集、変換、AWSへの送信をニアリアルタイムに費用対効果よく実現することができます。US East (N. Virginia)、Europe (Frankfurt)の2リージョンでプレビューとして利用可能になっています。
【速報】車両データに特化したIoTサービス!! AWS IoT FleetWise (Preview)が発表されました! #reinvent
まとめ
今年のキーノートは、例年のような怒涛のアップデートというわけではなく、数としてはそれほど多くはありませんでした。一方で、これまでの歴史と変革、ゲストスピーカーからのメッセージなど、なぜそのサービスが登場するのか、どういったものが求められているのかといったメッセージ性の強いキーノートでした。
明日以降も、機械学習、インフラストラクチャのキーノートが続きますので楽しみにしていきましょう!